1人でリゾートバイトした結果…孤独な初出勤から職場に馴染むまでの記録

この記事では、私がリゾートバイトに1人で参加し、職場のメンバーに溶け込めるまでの一部始終をお伝えします。

リゾバは数人で楽しく過ごすイメージ写真が多く1人での参加で孤立してしまわないかと、始める前は不安と緊張で堪りませんでした。

が、行ってしまえば意外となんとかなるものです。

というのも、大手派遣会社のリゾバ.comの調査によると「参加者の8割がリゾバ1人参加」

リゾバ1人 割合グラフ
参照元:リゾートバイトは1人でも問題ない? 知っておきたいリゾバ応募者の実情

実際に私が行ってみても1人参加が9割を占めており、孤独な者同士すぐに打ち解けられた気がします。

とは言っても、どんな様子なのかはなかなかイメージが掴めないと思うので、1人の私が職場に馴染むまでのリアルな体験をまとめました。

不安で心配な方に少しでもホッとしてもらえらば嬉しいです。

未知の土地へ向けて1人で出発

派遣会社経由で申し込みをしたが、現地までは自分1人で行かなければなりませんでした。

頼りになるのは事前に派遣会社の担当から案内のみ。

「何かあったら、気軽に電話くださいね。」とは言われたものの、

「不安と緊張し過ぎで、行く勇気がでません。」なんて愚痴はまともに取り合ってもらえるはずなんかないと思い(←実際に自分にかかって来たら面倒)

長崎県の山奥にひっそりと佇む、今回働くUホテル(仮名)に向かうのだった。

私とUホテルとは縁もゆかりもない。

2ヵ月という勤務期間と個室、そして九州のどこかという私の希望にたまたま合致しただけの職場。

東京に住む私は当然事前に下見などできるはずもなく、初めて行く場所でいきなり働くこととなる。

Uホテルに近づけば近づくほど私が慣れ親しんだ都会のごちゃごちゃした感じは、自然の木々に変わっていった。

最寄り駅に到着したが近くにコンビニすらない。

そんな駅からバスで30分。山奥の人気のないところへと進んでいく。

バスを降りるとすぐにUホテルだった。それまでの山道とはうって変わってこの近辺だけUホテルによって周辺が賑わっているような感じだ。

ひとまず派遣会社からの案内通り、事務所にいるであろう清水さん(仮名)を訪ねる。

「失礼します!本日よりここで働く”さや”と申します。清水さんを訪ねるように言われてきたんですが、いらっしゃいますか?」

「あーなるほどね。派遣の人ね。」

対応されたのは、清水さんではなく下っ端っぽい年配のおっちゃんだった。

おっちゃん「案内するのでちょっと待っててもらっていい?」

歓迎とは裏腹に少し面倒くさそうな様子だ。

おっちゃんは今取り組んでいる仕事をひと段落させると、車のキーと取り出し付いてくるように言われた。

案内係のおじちゃんの後をついていく。この間の会話は特にない。

  • 従業員のロッカールーム
  • 発注済みの制服の受け渡し
  • 大浴場(温泉)の案内
  • 寮用の布団・シーツを車の荷台へ
  • 寮の案内と部屋カギを渡される

おっちゃんは少しけだるそうにこれらの案内をした。

きっと私のように派遣が来るたびに同じ案内を何十回としているのであろう。

最後に明日から配属されるバイキングホールの社員さんと顔合せた。

30代くらいの男性かな?頭は軽くパーマをあてている感じで少々おしゃれを意識している感じの人だった。

一瞬チャラそうに見えて身構えたが、挨拶がにこやか爽やかで、愛想があってほっとした。

パー男「明日はひとまず出勤は6:30なんだけど、最初に色々教えたいことがあるから6:15に更衣室で着替えて、ホールに来てもらえるかな?」
「今日は移動で疲れているだろうし、明日朝早いしゆっくり休むといいよ」

寮に戻って、

プレハブ型の寮で10部屋くらいの個室に分かれている、個室シェアハウスタイプの寮だった。

これから2ヵ月間共同生活する人たちとの対面を間近にまたドキドキしてくる。

「とりあえず、ちゃんと挨拶すれば大丈夫」

構えながら寮の扉を開けると拍子抜けするほど人の気配がなかった。

私の部屋は入り口の一番手前、ひとまず自室に入ってほっと一息。

「ここでこれから2ヵ月間生活するのかー」」

寮は思ったより綺麗でよかった。

初日は1人お風呂に1人ご飯で寂しい

お客さんも利用する大浴場は従業員でも利用できる

夕飯は更衣室にお弁当が毎日準備されるとのこと。

お風呂ついでにお弁当を取りにいった。

大浴場は団体のお年寄りグループでそこそこにぎわっていた。

自分も友達と一緒にこの温泉に来れればどんなに楽しいだろうに。とふと思った。

結局、大浴場を出てお弁当を取りに更衣室に行って、寮の自室に戻るまで誰とも出くわすことはなかった。

お弁当を食べ終えると何もすることがなかった。お風呂上りに自販機でお茶でも買わなかったことを後悔。

ひとまず寮の水道水でのどを潤し、眠ることにした。

時刻は21時。こんなに早く床につくのはいつぶりだろう…

初出勤から遅刻などして失態を犯したら笑われ者だ。

目覚ましを5:30にセットし、ベッドに横になった。

山奥のホテル、聞こえるのは鈴虫の鳴く音…

どんな人が働いているんだろう?

職場に馴染んでいけるだろうか?

本当に来てよかったのか?

色んなことを考えると全然眠れなかった。

究極の人見知り発動、部屋に閉じこもる

そんな風に横たわっていると、外から数人がこの寮に歩いてくる音が聞こえてきた。

仕事が終わって帰ってきたようだ…

声はどちらか言うと、けっこう賑やかな感じ

ドアが開くと「ただいまー!今日もお疲れ!!!」

と元気いっぱいの声が。

さや「うっ!!テンションが高い…苦手なタイプ」

どたどたと廊下を歩く音が

賑やかA「今日は飲む?」

賑やかB「新しい人来たらしいよ」

賑やかA「え!ほんと、部屋どこ?」

私は心の中で、「私の部屋はここだよ!」と突っ込みながらも、ドア開けて「初めましてー!」なんて挨拶しに行くべきか?一瞬自問自答した。

うわー緊張…いやでも無理、だるい。もう、寝たふりしてとにかくやり過ごそう…

廊下でのやり取りが筒抜けで聞こえてくる

どうやら今夜はこの日で派遣期間が終了するメンバーがいるらしく、ちょっとした送迎会をやるらしい。

私の3つくらい離れた誰かの部屋で行われるようだ。

新メンバーの私への関心がもういなくなるメンバーへと移りほっとして眠りについた。

2日目の朝、緊張の初勤務

窓から差し込む光で目が覚めた。

明るい、朝だ。

時計を見ると、まだ5時過ぎだった。

まだ30分眠れるけど、これから初勤務と思うと全然二度寝できる気がしない。

お腹が空いたので、昨日更衣室から持ってきた冷凍ご飯を食べたい。

でも、ご飯を解凍するには廊下にあるレンジを使わなければならない。

廊下の物音が各個室に聞こえるのは昨日の様子でよくわかった。

静かにドアを開け廊下に出る。

各個室にはまだ顔を合わせていない人が眠っていると思うと不思議な気分だった。

電子レンジのドアもなるべく音を立てないようにあけて、温めスタート

「ウォォォォーーーーン」

私がここまで静かに歩み寄ったのとは裏腹にレンジは音を立てて起動する。

一瞬、各個室の様子を伺ったが気配がなかったので、そのままレンジを続けた。

たった、2分なのに長い…

また静かに部屋に戻りご飯を食べながら、他人との半共同生活は想像以上に気を遣うことに少しげんなりした。

寮で身支度を整え、職場に向かったが結局まだ誰とも顔を合わせていない。

ひとまず、制服に着替えレストランホールに向かった。

調理場、ホールもうすでに何人かの従業員が準備を始めている。

唯一顔を社員のパー男さんも淡々と準備をしていた。

さや「おはようございます!」

パー男「おっ!おはよう!よかった、ちゃんと起きてきてくれて」

パー男さんから以下のことを教えてもらった。

  • 制服の身だしなみチェック
  • インカムの使い方
  • どこに何があるかの説明
  • バイキングで準備すること
  • バイキングの時間始めったらすること

そうこうしているうちに他のスタッフもぞくぞくと出勤してきている。

そして、気が付いたら入り口にお客さんが数人いてバイキングが会場時間までもう間もなくだった。

パー男「じゃ、バイキングがスタートするからひとまず挨拶。そして、席迷っているお客様へのご案内。

14番~24番の席を中心にお客さんが食べたお皿ひたすら下げておいて

わからないことあったら他のスタッフに聞けば大丈夫だから」

そう言って、パー男は自分の持ち場へと私のそばから去っていった。

朝礼みたいなのがあって、みんなの前で挨拶でもするのかと思ったが、そんなのはなかった。

とりあえず自分が任されたテーブル近くにいる人に挨拶することにした。

30代くらいのやる気のなさそうな男性だった。

「あの…初めまして、今日から働くことになった”さや”と言います。」

よろしくお願いします。

やる気なさ男「はーい…よろしくー」

朝が早いせいなのか、素っ気ない。

さや「あのー今の時間は何すればいいんですか?」

やる気なさ男「あぁ…とりあえずお客さんに挨拶して、突っ立とけば大丈夫」
「で、30分くらい経ったら、食器下げ始める感じかな」
「それまではテキトーにぶらぶらしてればいいよ」

遠目に見える他のホールスタッフも会釈しながらほどほどに、

「いらっしゃいませ~おはようございます」と声を出していた。

私もとりあえず真似てみる。

やることがないと言われたけど、勝手がわからないので手を動かさないと不安だ。

でも、本当に30分経って空きのお皿が増えてくると、余計なことを考える暇なく働いた。

社員「あ、あそこのお客さんのところ片付けてもらっていい?」

まだ、まともに挨拶を交わしてない人からもとりあえず仕事の指示を受ける。

最初は気持ち悪い感じがしたが、次々と指示されるので気に留めなくなった。

気が付けばバイキング会場に数百といたお客さんは数人になり、バイキング終了時間も近づいていた。

仕事終了で気づいた事実、ホールスタッフの女性は私だけ??

パー男「今日はけっこう引きが早かったんで、派遣さんはもう上がちゃってください」
とインカム越しに周知された。

それを聞いて5人が出口の方に向かい始める。

・・・
働いているまでは社員さんも混ざっているので、気が付かなかったが

5人とも男性だった…

「もしや、ホールスタッフには女性がいない???」

バックヤードへ行くとそれぞれが談笑しながら更衣室に向かっていた。

私も更衣室に行くがもちろんそこには誰もいない

事前に同じ職場に女性が2人いることは聞いていたが、

もしや入れ違いで昨日終わった組のことなのか?

派遣スタッフの女性が私1人だけだと思うと余計不安になった。

夕方の出勤も社員さんに教わりつつ息つく暇もなく終わった。

けど、やっぱり派遣組は朝のメンバー5人+私だった。

今夜で帰ってしまおうか迷う

仕事終わり更衣室からそのまま大浴場に1人で入る。

ただでさえ、人の輪の中に入っていくことが苦手な私が

男性だけの輪に入っていけるはずもなく…

「本当にこれから2ヵ月やっていけるのか?」

いっそうのこと今晩にでもこそっと帰ってしまおうか。

そんなことすら頭によぎった。

寮に帰ってからは初勤務の疲れてがどっときて気がついたら寝ていた。

3日目の朝、他の女性スタッフとの会合

思い切って逃げ出すなんて行動力のない私はひとまず憂鬱ながら出勤することにした。

更衣室で着替えてホールに向かおうとした時に、外からこちらに向かってくる2人の話し声がした。

手にはホールスタッフの制服…もしや、同じ派遣スタッフ!!?

同性の仲間がいることへの期待で胸が高まった。

が、人見知りの私は2人が楽しそうに話しているところに割って入ることに躊躇。

これから仕事も始まるし就業時間までまもなく無駄話をしている時間もなさそうなので、そのままホールへ向かった。

仕事中は例の2人の様子を時折観察していた。

社員さんから指示を出されていることから同じ派遣組であることがわかった時は安心した。

2人とも私より少し年上の20代後半ぽい感じだ。

A子さんはおっとりプチぽちゃな感じだが、B子さんは大人っぽいきれい系。

たぶん、地元から一緒に出てきたというよりは、この職場で初めて会ったのだと思う。

とりあえずこの2人と仲良くなろう!!

仕事中はいつどのタイミングでどう話しかけようかそのことばかり考えていた。

朝の仕事、終了。いよいよ2人に話しかける

昨日のように、派遣が先に上がる指示が出されると、

案の定、例の2人も出口に向かっていった。

「やっぱり派遣組だったんだ!よかった!」

ここで全力で挨拶するのも必死過ぎて変な気がするので、

様子見で2人を遠目にそろーっと後を追った。

そして、2人が更衣室に消えていくのを確認、私も更衣室へ向かう速度を落としながら第一声なんて話かけてどんな話を展開していこうかもう一回思い出す。

人見知りは話すことすらこんなにも考えてしまう。

けど、緊張のせいかどう話しかけていけばいいか混乱し始めた。

ただ、足は進む、ドアの前で突っ立ていても完全な不審者。

結局、その場の流れと相手の出方と勢いに身を任せるしかないと意を決して、ドアを開いた。

さや「お、、お疲れ様です!」

顔が若干ひきつって変な顔になってなってないかが心配されたが、

声をかけたのは、おっとりめのA子さんだった。

A子「あっ!お疲れ様でーす!」

さや「あ、あのう、昨日からここで働いています。さやだんごと申します。よろしくお願いします。」

A子「あ!昨日からだったんですね~。こちらこそよろしくです!」

B子さんもA子さんの後ろからひょっこり顔を出し、

B子「B子です。よろしくね!」

それからはとんとん拍子に自然な会話をした。

で、二人に誘われるまま、食堂に向かって一緒に昼食をとることになった。

昨日の時点では1人だったので食堂で従業員用に昼食が出ていることすら知らなかった。

2人ともたまたま昨日は休日だったらしい。

会話は終始和やかな感じで私もすぐに溶け込めそうだった。

3人で寮へ向かう途中、私は安堵したのと同時に、昨日からの重い不安が解けて思わず泣きだしそうになってしまった。

やっと私のリゾバ生活がスタートしたのだった。