ワーホリ渡航前に知っておきたいジャパレス事情!

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これからワーキングホリデーを迎える人は今、憧れの海外での生活にワクワクする一方、不安も募るばかりですよね。

貯金は頑張ってきたけど学費や揃える物が多くて、結局のところ現地で使える準備金が多く貯まらなかった人が多く居る事も現実です。

『すぐにバイトを見つけて生計を立てたいけど、果たしてスムーズに働くことができるのか…』

貯金約 1 か月分でワーホリ生活スタートをした私も、渡航前は同じ気持ちで不安になっていました。

今回は、そんな私が現地で一番初めにゲットできた『ジャパレス』の実態について詳しくお話しさせていただきます!

ジャパレスとは?

『ジャパレスって日本食料理のレストランってことでしょ?』

『日本人がオーナーのレストランってことだっけ?』

ご想像すると思います。

でも、実際にワーホリメーカーが使う『ジャパレス』という言葉には上記以外にも色々な意味が込められているのです。

現地の日本人ワーホリメーカーが意味する『ジャパレス』とは?

私たちがジャパレスという言葉を使うときは、『日本人オーナー』で『飲食店を経営』だけでなく、『振り込まれる/手渡しで貰える給料が最低賃金以下』という意味も込められています。

ネイティブの人がジャパレスで働いている人たちのことを見ると、『They get paid under the table…』と感じると言います。

この『Under the table』は、机の下でお金のやり取りがコソコソと行われている様から、不正に現金の給料が支払われることを意味します。

『手渡し』という支払いの形を取られて働くことを日本人ワーホリの私たちは『キャッシュジョブ』と言い、ジャパレスの本当の意味はこのキャッシュジョブであったり、Under the tableであることを指しているのです。

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ジャパレスは違法?

ジャパレスを日本人経営の日本食レストランというだけで仮定した場合は、『違法のお店ばかりではない』というのが私の見解です。

大都市部には少ないかもしれませんが、実際にしっかりと法律に従って運営している日本人経営の日本食レストランを私は多く知っています。

それに、法律で決められている最低賃金を守らずに給料を支払っているお店は、日本人経営のお店に限らず、そこら中に転がっているのが現実です。

できるだけ違法のジャパレスで働かない様にしたければ、(支払い形態が振込だとしても違法のお店もありますが)『手渡しで支払うということは何か証拠を隠して雇用したいと言っている様なもの』と頭に入れておくと見分けやすいですよ。

ジャパレスの給料

年によって金額は前後しますが、オーストラリアの大体の最低賃金は時給約18ドルと法律で決められています。

しかし、ジャパレスで働いた場合の給料は時給約7〜12ドルという所が殆どです。

経験を積むと12ドル〜15ドル程に上がるところもあります。

ちなみに、もしこの12〜15ドルがタックスを引かれた後の手取り時給だとしたら、

タックスが引かれる前の最低賃金18ドルと変わりません。

『ジャパレスだから時給が安い』イメージはもちろん正解なのですが、自分の雇用形態次第ではうまく稼ぐことも出来てしまうので、ずっとジャパレスで働く人も増えているのです。

ワーホリドリーム?ローカルジョブの時給

なぜワーホリメーカーでローカルジョブをゲットすることを目標とするのか。ローカルの人に囲まれて働きたい、英語力をもっと身につけたいなど色々あると思いますが、なんといっても時給がとんでもなく良いのです。

まず先ほどから申し上げてる最低賃金なのですが、実はこれは3つある雇用形態の内、パートタイム雇用での最低賃金になります。

ただ、オーストラリア人からしたらパートタイムには色々な勤怠ルールが存在するのでワーホリメーカーにパートタイム雇用はあまりせず、カジュアルと呼ばれる雇用形態を選びます。

そしてこのカジュアルの最低時給は、なんと『約22ドル』さらに休日勤務の割増料金ルールで土曜日には1.2倍、日曜日には1.5倍、祝日には2倍の時給に。

ただ、このローカルジョブの仕事をゲットすること自体がとても大変です。

経験と英語力がとても重要視されます。

『英語力を付け、経験を上げてきたからこそゲットできる時給』です。

ぜひ皆さんもジャパレスでたくさんの実力をつけて、いつかローカルジョブへチャレンジしてみては?

ジャパレスはどんな職場環境?

『ジャパレスで働いたら日本人ばっかりで日本で働いているのと変わらないって本当?』

せっかく海外で生活をしていくのに、日本語環境にどっぷり浸かってしまうのではないかという不安もあるかと思います。

実際にジャパレスを経験した当時英語力ゼロの私がどのような環境で、どのように英語力をつけていったのかも含めて、ご紹介していきます!

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本当に従業員は日本人ばかりなのか?

お店の規模にもよりますが、日本人以外の従業員も沢山働いています。

私の働いていたレストランでは、流暢な英語で接客ができる外国人や現地のオーストラリア人がフロアで働いていました。

もっと給料が良い所が他にあるのになぜ彼らはこの職場で働いているのか疑問に思ったことがあり聞いてみたところ、『日本語の勉強をしているから日本人と働きたかった』『だって、賄いがポテトなんかじゃなくて日本料理で、しかもタダって最高じゃん!』との事でした。

このように、日本が好きな外国人や現地のオーストラリア人が働いている事が多いので、英語圏の友達を作るチャンスがあります。

一歩キッチンへ入ると、あまり英語力がない日本人ワーホリメーカーが沢山働いていて、日本人同士、日本語でコミュニケーションを取って業務を進行していました。

『英語力があまりないけど働きたい』という同じ状況を抱えている人たちと一緒に仕事ができるので、職場を通して当時ワーホリを始めたばかりの不安や悩みを共有・相談できる環境や仲間が出来た事はとても嬉しく感じましたね。

仕事をする上で英語力は必要ない?

英語力がない中で働ける仕事はキッチンでの調理やお皿洗いがメインになり、さほどの事がない限りフロアに出る事はありません。

先ほど申し上げた通り、一歩キッチンに入ってしまえば日本語環境なので、日本の飲食店の厨房でバイトをする事と変わりません。

英語が必要になった時は日本語で日本人スタッフにすぐ質問できますし、英語力がなくても全く問題ありませんでした。

ジャパレスで英語を使う時とは?

英語力は要らないと申し上げていますが、少なからず調味料や食品は現地のものを使うのでラベル表記が英語だったり、フロアスタッフからのメニューのオーダーは英語で来る事がほとんどでした。

初めは分からない単語がいくつか出てきますが、日本人の先輩に日本語で質問して教えてもらうことを繰り返していけば、仕事に必要な英語力もしっかりと付きます。

先輩やオーナーも英語力がないことは承知の上で一緒に仕事をしていますので、優しく教えてくれますから安心してください。

教えてもらった単語はメモをしておいて家で暗記する等、日々知識を積んでいく努力は日本でのバイト同様に行えば、先輩に聞かなくても英語を理解することが出来るようになります。

ジャパレスで少しでも英語力を身につけるには?

最初のうちは、英語を使うシチュエーションがあれば英語が話せる日本人スタッフに丸投げでもいいかもしれませんが、働く中で『せっかく海外で働いているならもっと英語力をつけたい』と感じる時が必ず来ます。

そこで私がもっと多く英語を使うために行っていたことが3つあります。

フロアで働く外国人や現地オーストラリア人と仲良くなる

日本人以外が日本食レストランで働いている理由って、何かしら日本に対して興味を持ってくれていることが多くあります。

なので、こちらがカタコトでしか英語が話せなくても、『うんうん』とゆっくり話を聞いてくれますし、敢えて綺麗で分かりやすい英語で会話をしてくれます。

また、挨拶を交わした後は『How are you?』と話を続けていく事が現地では普通のことなので、少なくとも毎回出勤時に英会話をする機会を得ることができますよ。

仲良くなれれば、仕事終わりに飲みに行ったり、休日にショッピングへ行ったりして仕事外に英語と触れる時間を増やすことも出来て一石二鳥!

食品配達に来てくれる業者さんの受け答えを率先して行う

ほぼ毎日のようにキッチンには配達業者さんがお肉や野菜を届けにやってきます。

彼らがスタッフと交わす内容は、『伝票と現物が合っているかの確認と受け取りのサイン』くらいです。

なので業務にも慣れて、食品の単語や物が分かるようになった後は、率先して受け答えしに行きました。

ここでも挨拶をする機会があるので、そのまま他愛のない話で英会話をするチャンスがありますし、実際に仕事相手と英語を使うことが出来るので自信にも繋がります。

自分の業務が忙しくない時はフロアに出てみる

ある程度英会話にも慣れてきた頃、お客様とも関わってみたかったので、時折フロアに出てみることをこっそり行っていました。

基本的にキッチンで仕事をしているべきスタッフなので、フロアに出るにはタイミングがとても重要なのですが、私は主に『料理出し』で行っていました。

フロアスタッフが忙しそうで出来上がった料理をなかなかサーブしてくれない時がチャンスです。瞬時に身だしなみを整え、料理をお客様へ持って行きます。

あくまでも『ヘルプをした印象』を周りのスタッフに与えなければいけないので、『自分が暇でホールが忙しい時』を狙うことが重要です。それとは別に、『探し物している風』を装い、フロアに探しに行くことも…

すぐに使える接客英語

接客英語とは、日本でいう丁寧語やビジネス英語に近いものになります。

料理出しでフロアに出る程度であれば、長くお客様と会話をするための接客英語はまだ必要ありません。

多くの接客英語に関しては、まず先に外国人スタッフと問題なく日常会話ができるようになってから身につけて行きましょう。

今回は、レストランで働く上で最低限知っておきたい接客英語を3つご紹介します。

・お客様にありがとう言われた時

『My pleasure. 』とんでもございません。

(You’re welcomeの丁寧語)

・お客様にありがとうと伝えたい時

『I appreciate it.』

(Thank youの丁寧語ですが、特に物事に対してお礼を言いたい時に使います)

・料理をお客様へ出す時

『Thank you for waiting. Here is your [Miso Ramen].』お待たせしました。味噌ラーメンです。

(Here is your〜を使う事で、『あなたがオーダーした料理を持ってきましたよ』という意思が伝わります)

ジャパレスの仕事は大変なのか?

仕事内容を含め、大変さは日本で飲食店のバイトをする事とあまり変わりません。夕方から仕込みをして、営業時間はある程度バタバタして、閉店後は片付けをして…。

でもジャパレスは仕事内容以上に『素敵な仲間との時間』や、『英語力ゼロからでも英会話で仕事をするチャンス』がたくさんありますよ!

共に働く日本人ワーホリメーカーは自分自身も不安や悩みがあるからこそ、助け合いの気持ちや、今ある貴重な時間を楽しみたいと思っている素敵な人ばかりです。

だから大変な時間があっても、いつも仲間たちと助け合って、笑って過ごすことができます。

もちろん、せっかくなら良い給料で働きたいという気持ちは大切です。でもそのためには語学力をつけること・仕事経験を上げることが第一課題ですよね。

まずその第一歩としてジャパレスで働きながら仲間とのワーホリ生活をエンジョイしてみてくださいね!