国内ワーホリと言えば、ふるさとワーキングホリデーや地域おこし協力隊などがあると思いますが、
英語が活かせて、外国人客が多い場所で働くことこそ、本当の国内ワーホリと言えるのではないでしょうか?
この記事では、白馬村にリゾートバイトして国内ワーホリを存分に感じた体験談をお伝えします。
白馬村ってどんなところ?
長野県の北西部に位置する村。
東京だと高速バスが直通運転していて片道約5時間ほどの距離です。
- 夏は、避暑地として大自然の中でアクティブティを楽しめる
- 冬は、スキー場のメッカ!世界中からスキーヤーボーダーが集まる
- 冬季オリンピックの会場にもなった場所
白馬村はなぜ外国人に人気なの?
- 雪質の良さ
- 南半球が夏の時に冬だから
- 海外客の受け入れ態勢が整っている
スキーやスノーボードをしている人たちからすれば、やはり抜群の雪質の良さと降雪量の多さです。適度な湿度と乾燥のバランスが絶妙なうえに、ここまでまとまった雪が降るのは世界でも類を見ません。
日本が冬の時にオーストラリアはちょうど夏シーズンになるため、年中スキーを楽しみたいオーストラリア人やニュージーランド人が多く訪れます。オージーからしたら日本の物価もお手頃なため最適な海外リゾート地なのです。
街の看板から宿泊施設、飲食店での英語メニューはあたりまえで、英語を話せるスタッフも数多くいます。街中には英語の標識や看板も多く見受けられ、外国人に優しいまちづくりがされています。そのおかげで最近では観光客から移住者になるという人たちも増えているようです。
白馬村リゾートバイトの仕事内容
ホテルでレストランホールの仕事をしました。お客さんの8割は外国人なので英語を活かす機会がたくさんあります。同じ職場でさえ台湾や韓国、フィリピンなどの海外からのワーホリ組もいました。
仕事内容はシンプルで、注文を取って、料理をサーブして、食器を下げるだけなのですが…
海外のお客さんを相手した時特有の大変さがありました。
それが食文化の違いです。
海外には日本ではあまり馴染みのない食の嗜好の方がたくさんいました。肉を食べないベジタリアンの方や、それに加え卵や乳製品を食べないヴィーガンといった方達、そして宗教上の問題で食べられない食材がある方まで。
その度に英語で説明され、成分やレシピを細かく聞かれたので、聞くのも説明するのも調理するのも神経を使いました。
白馬村リゾートバイトの良さ
外国人の友達ができる
働きながら英語を勉強できるのはもちろんのこと、職場やスキー場いたるところに外国人がいる場所なので、自然と外国人の友達ができちゃうんです。街中やゲレンデで外国人と日本人が仲良く遊んでいる姿は日常茶飯事で、日本人の友達となんら変わらない付き合いです。
ただ外国人の友達ができると、日本人では考えつかないようなことを普通にしたりするので、見える世界がかなり広がって人生をさらに豊かにしてくれます。
いきなり全く知らない人に普通に話しかけたり、ストレートに感情表現したり、日本人と文化が全く違うので一緒にいてとてもおもしろいですね。会話も基本英語なので英語の勉強になるのも嬉しいです。
住むところにお金がかからない
白馬村は世界屈指のリゾート地になりつつあるので、新しく別荘やホテルが乱立し一般の人が住むような家は少なくなってきました。そこに働く人が増えているので住む家をみつけるのはなかなか至難の技です。仮にもし住む家をみつけたとしても、スキー場からかなり離れて家賃はかなり高額なんてザラです。
しかし今回私が応募したリゾートバイトでは、ゲレンデからすぐそばに寮があります。しかも、寮費は月に1000円や無料といった待遇に加え、光熱費がかかりません。雪国の冬は思っている以上に過酷で、一日中暖房をつけとかないと水道が凍ったりするんですよね。
そしてなにより雪かきが大変で、朝起きたら玄関が開かないなんてことも多々あります。でも、寮だとそういった心配もなくて安心でした。
施設が無料で使える
スキー場バイトでの1番のメリットは、やはり施設が無料で使えることです。自分が働いているスキー場の何万円もするシーズン券を支給してもらえるので、仕事終わりにナイターに行くことも、休みの日は1日滑り倒すこともできます。
そして、自分の働いているスキー場が提携しているスキー場があればそこも無料で利用することができ、スキー場内にホテルがあれば温泉や岩盤浴、プールだって無料で利用することができます。カラオケやマンガ喫茶が無料で利用できるスキー場もあり、働くスキー場によって利用できる施設は変わってきます。
白馬村リゾートバイトのデメリット
寮内のルールがある
どこかの会社や学校にもルールがあるように、やはり寮にもいくつかのルールがあります。食堂を利用できる時間やお風呂が入れる時間、門限のある寮だってあります。
これといって特に厳しいルールはありませんが、男子と女子は寮が違ったり部屋の階が違うので、寮生活で男子と女子が一緒な部屋で交わることは基本的にはありません。
こっそり部屋に招き入れたりすると辞めさせられたりリフト券を没収されたりするので、もしみんなでワイワイ騒ぎたい人たちにはちょっと息苦しいかもしれませんね。
共同生活
スキー場リゾートバイトの一番の問題がこの共同生活です。洗濯機や洗面所やトイレなどといった共用スペースに加え、相部屋という生活環境です。
相部屋だと、荷物の置き場所や消灯時間、テレビのチャンネルまで気にしないとけません。しかも部屋のベッドが二段ベッドだった場合は、上のベッドに登ることすら気を使います。これが友達だったらいいのですが、初対面の人だと慣れるまで気疲れしてしまいそうです。
そして、もし気難しい人と同部屋になってしまうと、シーズンが終わるまでずっと一緒なので考えただけでつらいですね。相部屋で共同生活をする場合は最悪そういったこともあるかもしれないと頭にいれておきましょう。
食事は支給されるが選べない
スキー場によって朝ごはんがなかったり、夕飯がお弁当だけだったりとスキー場によって本当に様々です。
だいたいのスキー場バイトは三食食事付きですが、スキー場によってはおいしい手作りのご飯もあれば、毎日レトルト食品というところもあります。
そして、仕事中のお昼ご飯になると、リフト係はお昼に従業員食堂に行く暇なんてないので、朝出来上がったお弁当を温めてカップラーメンと一緒に食べるのが基本になります。
しかしゲレンデのレストランで働いている人はレストランのメニューを食べれたりするので、食事に関しては各スキー場の各部署によってかなりの差があります。
食事もスキー場バイトの楽しみの一つなので、おいしくないとモチベーションがあがりません。なによりスキー場バイトが終わるまでずっとおいしくない食事をすることになるので、食事に関しては行く前に下調べをして行くことがおすすめです。
おいしいかどうかはわからなくても、自炊ができるかどうか、近くに食材を買うスーパーがあるかどうか、外食する場所があるかどうかというのはチェックしておきましょう。
白馬村は外国人の街だと感じた点
スキー場バイトは毎日が非日常なので、毎日が楽しくてしかたありません。毎晩のようにみんなでパーティーや飲み会で、どこかしらでクラブイベントが行われています。なので週末になるとみんな決まってイベントへ行きます。
すると、イベントには他のスキー場バイトの人たちもたくさん来ているので、みんないつも以上に張り切って飲んじゃうんですよね。お酒の強い外国人もたくさんいるのでいつのまにか一気飲み大会が開催されます。
そんな私も張り切っていたうちの一人で、見事に酔いつぶれました。
目を覚ますと寮のベッドで寝ていてお昼過ぎ。職場から何件もの着信履歴がありました。その日は休んでいいと言われましたが、次の日のことを考えると生きた心地がしませんでした。
もちろん、次の日の朝、朝礼でみんなの前で怒られ、謝罪し、そのシーズンはそれ以降飲みに出歩くことはありませんでした。
リゾートバイトとふるさとワーキングホリデー比較
国内ワーホリと言えば、ふるさとワーキングホリデーなんていう制度もありまずが、ふるさとワーホリ制度を利用するよりリゾートバイトを外国人たくさんいる場所でやった方が全然良いと思います。